トリートメントでクセが伸びるカラクリ

クセがあるから
まとまらない

でも縮毛矯正は傷むからやりたくない
そんな時に
トリートメントでクセが伸ばせるとなれば
髪を傷めず
クセが伸びるなら
そりゃありがたい!

でもね…

クセを伸ばす、パーマで曲げるは同じ原理

クセのうねりを伸ばす
真っ直ぐな毛をパーマで曲げる

これ
どっちも髪の形状を変える
という事なので
やってる事は一緒なんですね!

なので曲げる行為は傷むけど
伸ばす行為は傷まない

なんて事はありません!

じゃあもう少し詳しく
説明しますね

髪の内部の構造を変える

髪をパーマで曲げる
髪をトリートメントで伸ばす

どっちも髪の内部の構造を変える行為です

髪の内部の構造とは?

髪の内部には
S-S結合というものがあります

髪の骨組みみたいなものです

そして
曲げる、伸ばす
という行為は

この髪の内部のS-S結合を切断

並び替え

再結合

の工程が必要です

このS-S結合の切断が
もっとも髪に負担のかかる作業

なので
この時に一番髪が傷みます!

逆に
この切断作がなければ
継続的な変化はつける事ができません

例えば
毎朝アイロンで巻いたり、伸ばしたり
するのは
髪を濡らしたら元に戻りますよね

あれは
髪の骨組みまで変えていないから

逆に
パーマ液や縮毛矯正剤などは
髪の内部に浸透し
骨組みを変えているから

洗っても
形が維持されます

そう考えると
トリートメントでクセが伸ばせる
っていう事は…?

トリートメントも縮毛矯正も一緒

洗ったら元どおり
って事なら
トリートメントなんでしょうけど

伸びた髪がずっと続くという事は
必ず
内部のS-S結合(骨組み)の切断行為が行われています

なので
トリートメントでクセが伸びるのであれば
それは
トリートメントとは名ばかりで
やってる事は
縮毛矯正と一緒です

内部の結合を
深部まで切って繋げれば
しっかり伸びるし
浅く切って繋げれば
伸びが悪い

同時に
深部まで切った方がダメージは大です
浅い方がダメージは少ない

なので
トリートメントでクセが伸びるってやつは
縮毛矯正よりダメージが少ないけれど
あまり伸びない
もしくは
持ちが悪い

なので
回数が増える
そうなると
ちょっとづつダメージが蓄積される

逆に
縮毛矯正は
ダメージは大だけど
一回やった部分は
ずっとまっすぐなので
一回分のダメージで済んじゃう

長いめで見た場合
例えばロングヘアの場合
根元の毛が
毛先まで伸びるのに2年ぐらいかかる
そうなると
どっちもどっちな気がしますね

ヘナでクセが伸びる原理

ここで
ヘナ(天然100%の場合)

クセが伸びる事があります

この場合
クセが伸びると言うより
クセが落ち着くと言った方が正確なんですが

クセ毛の場合
健康な髪でも
髪の内部の密度のムラが原因で
髪がウネウネしてる場合もあります

この内部の密度ムラを
ヘナの成分が浸透、吸着する事で
ムラをなくしていく
その結果
クセが落ち着くんです

トリートメントでクセが伸びる商材にも
これと同じパターンの物もあると思います

このパターンは
髪への負担は少ないんですが
2週間ぐらいしか持たないと思います
(ヘナの場合は
継続してヘナをしてる人は結構もつ)

理想的な商材があった場合の注意点

いろんな髪の悩みがありますが

髪を傷めずクセが伸びる
髪を傷めず白髪が染まる
髪が傷まないアイロン

など
理想的な謳い文句の商品が
世の中にはたくさんありますが

もし
本当にそんな理想的な商品があるとしたら
おそらくもっと多くの美容師さんが
自分のメニューに取り入れます!

そりゃそうですよね
日本中の美容師さんが
日々、髪を傷めないようにするにはどうすればいいか?
なるべくダメージを抑えるには何をすればいいか?
と試行錯誤しながら
やってるわけですから

本当に
髪を傷めない商材が出てきたら
みんなそれ使いますよ

でもね
一部の美容師さんしか使ってないのなら
それは
やっぱりどこかにデメリットがあるんですね

ちなみに雑誌やテレビっていうのは
宣伝媒体ですから
あそこで流行ってると言ってるのは
流行ってるより
流行らせようとしてる
と思った方が真実かもしれませんねww

美容師は
一般の方より
髪、薬剤の知識がなければなりません

その知識の中で
今、目の前のお客さんに
何が必要か
何が必要ないかを見極め
提案するスキルが大事なんじゃないかと
僕は思います。

 

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