縮毛矯正でクセが伸びる原理は?
髪の内部の骨組みを切断
↓
真っ直ぐに並び替え
↓
固定
という工程で、クセ毛でウネウネしてる髪でも綺麗に伸ばすことが可能です。パーマの場合は、切断後曲げて固定すれば曲がります。原理は一緒!
という事で、縮毛矯正の全工程と、何考えてやってるのかを解説します^ ^
背術前の状態
オーダーの髪型
※出典 https://hair.cm/snap-464274/
こんな感じのシートボブ
実際の髪型
前回ロングから上のショートボブのオーダーだったんだけど、当日はカットのみしかできず。広がる&うねるクセがあるので、このままショートボブにすると、日常が大変になるから、一応縛れる長さを残してカット。という事で鎖骨上ぐらいの長さになってます。この長さもブローやアイロンを使えば納まりますが、毎日そんな事をしてられないのでほぼ縛って過ごす設定でした。
で、今回は縮毛矯正もするので、オーダー通りショートボブにしていきます。(縮毛矯正をすれば、乾かすだけでオッケーになるので楽ちん)
粗切り
今回はかなりスタイルチェンジになるので、まずは粗切りでざっくり短くしておきます。
肩上まで切ってから後ろは少し段を入れてます。この段階では少し長めの設定にしてます。矯正後の納まりも見ながら後で切り直すので。
これだけうねってるし、しかも外に向かって跳ねてる部分は、乾かすとこのまま跳ねます。この跳ねがいいって場合はいいんですが、そうじゃない場合は毎日アイロンをする羽目になってますね。
1液塗布
粗切りが済んだら1液を塗布します。1液で髪の内部の骨組みを切断していきます。
今回は矯正履歴がないので、毛先まで塗布していきます。根元〜毛先までダメージレベルに差がないので、今回は毛先まで同じ薬剤を使ってます。
pHが8.5程度のチオメインの薬剤です。アルカリは抑えめです。放置時間は25分。
ちなみにサイドは金髪です💦金髪部分は中性の還元濃度やや高めの薬剤を塗布、放置後、pH8のチオメインの薬剤を塗布し5分放置後流してます。
金髪の髪は、パーマも縮毛矯正も難易度がグンと上がります。なぜなら髪は有限だから、傷みは治せないから、ダメージが髪の体力を越えたら切れます。ビビリ毛になってチリチリしちゃうから。難しいんですよ、あまり知られていないかもですがw
アイロン操作
1液を流した後、アイロンで伸ばしていきます。1液で骨組みを切断&並び替え。アイロンでさらに並び変えの作業になります。
一般的にはここでトリートメントを皆さんよくやります。なぜならアイロンの熱で反応して、めっちゃ髪にくっつくやつとかあるんで。そういうのやると、仕上がりがめちゃくちゃツルツルになったりします。
でも僕はやらないです。なぜなら
やっても1,2週間で取れちゃうから
逆に色々くっつける事で、この後の固定させる時に邪魔になったりします。固定が不十分だと取れちゃったりします。
ちなみに縮毛矯正で髪が傷む原因は
最初の1液によるダメージと
このアイロンによるダメージです。
なので1液の前も僕はトリートメントをしません。無駄なので、邪魔なので。
という事でアイロン温度は180度で、スライス幅1cmぐらいで全体を伸ばしていきます。僕の矯正はアイロンに1番時間を使います。金髪部分は160度。
金髪部分
ここまでは無事ですねw
2液で固定
アイロンでしっかり伸ばせたら、次は2液で固定します。2液は過酸化水素を使います。早いので。通常使用量は80gを目安にと説明書きされてますが、僕の場合300g以上使います。たっぷり使ってしっかり固定していきます。
なので、当日シャンプーしても構いませんし、乾いた状態であれば縛っても大丈夫です。
仕上げのカット
2液終了後の状態
ブラシを使ってブローとかしないので、乾かしただけの状態。金髪部分も無事に伸びましたね!一安心。
アイロン後の写真と比べてみると、アイロン後の髪は毛先がクルンとかなり内巻きにカールしてますが、仕上がりは緩く内巻きになってるのわかりますかね?アイロンの時にカールさせるだけじゃなくて、1液の設定もあるんですが、ショートボブに縮毛矯正しても、金太郎にはなりませんw
で、ここから仕上げのカットに入ります。
全体的に少し長いのと、後ろの部分を切り込んでいきます。
バックにレイヤーを入れたらもう一度濡らしてから乾かします。これは、最初長い状態で乾かしてるので、重さで本来の位置に毛先がきてないかもしれないので、一度濡らしてリセットし、もう一度乾かして状態を確認します。でちょこちょこと手を入れたら完成です。
完成
ブラシでブローをしてないので、ただ乾かした状態です。テクニックは使ってないので、明日以降、自分でもこの状態を簡単に再現できます。
金髪部分も問題なく伸ばせてますね!
最初のオーダーより、後ろは重めに切ってます。
なぜかというと、元々のクセのうねり具合を加味すると、オーダーまで短く切り込んでしまうと、3ヶ月しないぐらいで、後ろが暴れてまとまらなくなるので、今回はオーダーより重めに作ってます。この長さにしておけば半年ぐらいは大丈夫になるので。
ここまでが縮毛矯正の全工程で、所要時間やく3時間半。
縮毛矯正をしてるのに「伸びない!」とか「すぐ取れる!」って場合は1液の切断不足、アイロンの熱不足、2液の固定不足のどれかです。設定が悪いか、途中途中で使うトリートメントが原因で薬剤反応が悪いか。またチリチリに傷んでビビリ毛になった、切れたなんて場合は、1液が強すぎ、アイロンでひっぱり過ぎなどが原因。縮毛矯正は使う薬剤より、施術する人で変わります。同じ店舗で同じ薬剤を使ってても、人によって仕上がりが変わりますし、結構デリケートなメニューになるので注意が必要かもしれませんね!
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